薬剤師のみなさんが転職を決めて、キャリアコンサルタント会社に登録し、担当のエージェントがついた後、転職活動がうまく進まないことがありませんか。
そんな時は、担当エージェントとの相性が悪いのかもしれません。
- 「イメージしていた求人を紹介してもらえない」
- 「自分のスキルでは紹介された求人に対して自信がわかない」
- 「転職自体悩んでいるのに、早く決めるよう急かされる」
- 「知りたい情報が伝わってこない」
この記事では、担当エージェントの個性を4つのタイプに分け、あなたにはどんなタイプのエージェントが相性が良いのかを提案します。
- 担当の転職エージェントと相性が悪いと感じている人
- 思ったような求人を紹介してもらえない人
- 担当のエージェントに思ったことが伝えられない人
- 自分と相性のいいエージェントのタイプを知りたい人
- 担当エージェント良し悪しは能力よりも相性
- 自分の性格や置かれた状況で適任なエージェントは変わる
- こんなタイプのエージェントがいます
- どうしても相性が悪ければ別の会社への登録も視野に
担当エージェントとも相性があるんだね。
複数の会社への登録で一番話しやすい担当者の紹介での転職を検討して行こうかな。
- 現場の薬剤師として白衣を着て22年
- 保有資格歴|薬剤師免許/認定薬剤師/禁煙指導薬剤師/薬局実務実習指導薬剤師(調剤薬局)/健康サポート薬局研修終了済(調剤薬局)
- 過去の役職経験実績|管理薬剤師(調剤薬局)/エリアマネージャー(調剤薬局)/採用担当者(調剤薬局)/毒劇物取扱責任者(調剤薬局)/学校薬剤師/薬剤部長(病院)/医薬品取扱責任者(病院)/麻薬管理者(病院)

転職活動の進捗が悪いのは担当者との相性が悪い
キャリアコンサルタント会社に登録して、担当エージェントもついて、いざ転職活動を本格的に始めたが、思ったように進展しない場合は担当エージェントとの相性が悪い場合があります。
この記事では担当エージェントを4つのタイプに分けて、今の自分と相性のいい担当者タイプを模索していきます。
担当者の良し悪しではなく、自分との相性という視点で記事を読み進めてみてください。

求職者の性格やそのときの状況で、最適な担当者は違うことがある
例えばあなたが病院薬剤師を辞めて調剤薬局の薬剤師にチャレンジしたいと考えていたとします。
この状況で必要なことは、それぞれの調剤薬局にはどんな特徴があって、何を基準に選んだらいいのか、そういった選択基準に関する情報が欲しいはずです。
この状況でいきなりたくさんの調剤薬局の情報を並べられても、情報の精査がうまくいかず、どれを選んでいいか分からなくなってしまいます。
優秀なエージェントや相性のいいエージェントは、そのときの求職者の状況を踏まえて、転職活動を進めていきます。
求職者と担当者はほとんどの場合初対面となりますので、お互いに意思疎通を図り情報を共有していく必要があります。
自分の状況を見直そう
まず必要なことは今の自分の状況を整理し、問題点を転職で打開出来るのか、打開出来るのであればどんな転職先が最適解かを、担当者と一緒に探していくことです。
自分の今現在置かれてる状況を見直す必要があります。
中にはこの見直し自体から担当者と相談していきたい場合もあるかと思います。
自分がどういう状態かをまずは考えていきましょう。
転職の目的や目標がある程度明確な場合
例えば、病院薬剤師から初めて調剤薬局の薬剤師にチャレンジしたいなど目的や目標が明確に決まっている場合です。
こういう人にはどんなタイプのエージェントが相性がいいのでしょうか。
欲しいのは知らない情報、知っている情報を聞かされるのはストレス
調剤薬局の業務内容について基礎的なことが理解できているのであれば、その辺りの情報を過剰に聞かされるのはストレスです。
優秀なエージェントであれば求職者の知識量に応じて適切なアドバイスをくれます。
転職希望者としては、同じ調剤薬局でもチェーン薬局や個人薬局でどんな違いがあるかだとか、チェーン薬局の中でもどのような特色があるのか、など自分に適切な情報を提供して欲しいと考えるはずです。
相性がいいのはアドバイザータイプのエージェント
相性がいいのは目的に向けて、必要な情報を取捨選択し与えてくれるアドバイザータイプのエージェントです。
エージェントにも業種・地域など得意分野があります。自分の希望する業種や地域の情報を持ち合わせたエージェントに出会うことが重要です。
首都圏には強いは地方の情報は持っていない、調剤薬局とドラッグストアには強いが病院薬剤師には疎い、常勤の紹介は経験豊富だが派遣薬剤師については経験が浅いなど、エージェントによっても違いがあります。
希望する地域ならではの情報、その業種ならではの注意点を的確にアドバイスしてもらうことで転職活動がスムーズになり、転職先の最適解に近づくことができます。
理想の転職が描けているが自分に自信がない場合
薬剤師としても理想が描けているが、今の自分のスキルに自信がない場合です。
多くの場合は無用な心配で仕事をしていく上でスキルを習得していけばいいのですが、過剰に心配してしまう性格の場合、一歩踏み出す勇気が出ない場合があります。
自分のスキルや能力に自分自身で気がつけていないこともある
自分自身のスキルや能力に気がつかないことは誰にでもあります。
例えばあなたが20代であれば、それは立派な自分の強みです。
病院薬剤師のことしか知らなくても、病院と連携をとっていきたい企業からするとそれは強みです。
自分には当たり前のことが、他の誰かにとっては特別なことはよくあることです。
相性がいいのはコーチングタイプのエージェント
こう言った場合には過去の事例や経験などを踏まえながら、自分の強みを見つけ出し理想の転職先に導いてくれるような、コーチングタイプのエージェントが相性が良くなります。
今までの自分の経験や知識をどう活用すれば良いのかを判断し、次のキャリアでの生かし方をコーチングし導いてくれます。
転職の目標やゴールが曖昧な場合
とにかく今の職場が苦痛でなんとか抜け出したかったり、転職自体まだ悩んでいるケースもあると思います。
こう言った場合は転職の理由や目的自体が定まっておらず、この状態で求人案件をもらっても自分での精査は困難な状態です。
親身になってくれるエージェントは転職を勧めない場合もあり
転職エージェントは成功報酬型のビジネスモデルなので、基本的には転職を成功させないと報酬が発生しません。なので求職者ファーストになっていないエージェントは強引にでも転職を決めさせようと、あの手この手で転職を迫ってきます。
求職者ファーストになってくれる優秀なエージェントは、時に今は転職はするべきではないことも教えてくれます。
そう言ったエージェントは時間をかけて、求職者が求める転職先の情報が出るまで、あくまでも求職者ファーストで転職を導いてくれます。
そしてまた転職したい時は頼ってもらえるような営業をします。そう言った優秀なエージェントは優秀な人材の周りには優秀な人材が集まることを経験的に知っています。
転職者ファーストで仕事をすることで、あなたが転職に成功したら、あなたの周りの優秀な人にその人を紹介するであろうことを理解しているのです。
相性がいいのはカウンセラータイプのエージェント
こういった転職自体を悩んでいるような場合にはカウンセラータイプのエージェントが相性が良くなります。
まずは現状の確認や、働く上で大事なことなどを一つ一つ丁寧にヒアリングし、本当の自分の目的や目標を明確にすることから時間をかけて転職を導きます。
転職は人生の節目でもあるし、ミスマッチは求職者にとってもエージェントにとっても採用側にとっても良くないことをしっかりと理解しているからです。
結論、担当者との相性は重要
結論です。
転職を成功させる上で、転職先の情報はもちろん大事ですが、それと同じようにエージェントとの相性は重要です。
自分の性格やそのときの状況によって相性の良い担当者は変わってきます。
こう言った意味でも自分だけでの転職や、エージェントを一本化して比較しないことは危険を孕んでいます。
相性の悪い担当者とはいつまでも付き合わない
相性が悪いと感じた時は、いつまでもダラダラと付き合わないのが得策です。
時間と多力は有限だし、条件の良い転職先は早い者勝ちです。
担当を変えてもらう、難しければ相談するコンサルタント会社自体を変えるというのも選択肢になってくるかもしれません。
大外れのエージェントは求人案件の情報を流すだけ
最後に絶対に避けたほうがいいエージェントを紹介します。
それは情報を流すだけのエージェントです。
別記事でも触れましたが転職エージェントは成功報酬型のビジネスモデルです。
求職者ファーストでないエージェントは転職者が成功しようが失敗しようがお構いなしな人も存在します。やる気がない薬剤師が存在するのと一緒です。
そういったエージェントはどんな仕事になるかというと、自分の持っている情報をとにかく求職者へ流すという、機械的な作業になってきます。これが一番楽をして報酬につながるからです。
こんな担当者に当たった当った場合は損きり一択です。
担当者を変えてもらうか、別の会社に登録するか、別の行動を取りましょう。

最後に。
あなたの転職が人生を好転させる実りあるものになりますように。