薬剤師コラム

転職”活動”はノーリスク

ねこちち

みなさんは薬剤師として転職をするべきか止めるべきについては不安や悩みがありますよね。

人生の分岐点なんだから当然です。

  • 転職はリスクが大きい
  • 今までお世話になった会社への裏切りだ
  • これまでの実績を捨てるのはもったいない
  • 給料が下がる可能性だってある

もちろん転職には失敗と言ったリスクがあるのは事実です。

この記事ではそんな転職失敗のリスクへの不安や悩みを解決すべく、転職前の「転職活動」についての記事をまとめています。

この記事を読んで欲しい薬剤師はこんな人
  • ・転職にはどんなリスクが伴うのか知りたい人
  • ・転職のための”活動”はノーリスクの根拠を知りたい人
この記事に書かれている事
  • これからは転職「しない」リスクもある
  • 転職”活動”はリスクなし、むしろメリットだらけ
  • 転職は全ての悩みを解決する万能薬ではない
  • 転職はゴールではなくスタート
悩める人

転職と考えるとリスクもありますが、転職活動で留めると考えたら一歩踏み出せそうです!


この記事を書いた人

【2022年度対応版】薬剤師転職、成功へのロードマップみなさんは薬剤師として転職する場合、特に初めての転職をする場合にはいろいろな不安や悩みがありますよね。「何から始めれば良いかわからない」「新たな業務を覚えるのが不安」「自分の強みがわからない」「転職エージェントへの登録がめんどくさいこの記事ではそんな不安や悩みを解決すべく、転職成功へのロードマップとして記事をまとめています。...

転職はリスクが大きい?

転職をしたことがない方は転職に対してどんなイメージを持っているでしょうか。

転職はリスクが大きい、今の所に居続けた方が、退職金も増えるし安全だよ」

「お世話になった今の会社を辞めるなんて不義理はしたくない

「必ず成功するわけではないでしょう。給料が下がった話を聞いたことがある」

そんなイメージを持っている方は、リスクを避ける行動をとっているつもりが、よりリスキーな選択をしていることになっているかも知れません。

令和2年の厚生労働省の転職者意識調査によると事業所内にいる転職経験者の割合は33.0%となっています。実に3人に一人は転職経験者というわけです。これを事業所の職種ごとに詳しく見ると「専門・技術サービス職」の事業所内の転職経験者の割合は42.1%とかなり高い数値になって来ています。

経団連の会長やトヨタの社長のコメントにもありましたが、「終身雇用を今後も維持するのは難しい。企業には終身雇用は守れない。」とはっきりコメントされています。

2019年は全国で10000人以上がリストラされた年でもありました。

そして転職者数は2010年以降、9年連続で増加中であり、2019年度の転職者数はなんと351万人にも達したそうです(総務省「労働力調査」より)

今の会社で勤め続けること自体は問題ありませんが、何が起こるか未来の予測が難しい現代で、転職は自分には無縁だと考えるのは危険を孕んでいると感じます。

・転職はリスクだらけとは限らない
・転職を「しない」リスクもある

転職「活動」はリスクなし、むしろメリットだらけ

実際に転職にはリスクが伴います。

給与が下がってしまうリスク

給与の面だけ見ても、厚生労働省の調査した「転職者実態調査の概況」によると、実際に転職して給与が上がったのは40%と半数を下回っています。

しかしながらこの数値をリスクと読み解くのは間違ってます。母集団は全て給与を上げる目的で転職を行ったわけではなく、実際には労働環境を良くしたい、家族の転勤に伴う転職、ワークライフバランス向上目的の転職など、様々なケースを含んでいるからです。

例えば、給与を上げる目的の転職であれば、活動時に給与面の確認を怠らなければ、転職して思いがけず給与が減ったということは回避できることとなります。

人間関係の再構築のリスク

人間関係を再構築しなければならないこともリスクの一つです。

しかしながら現職で既に人間関係が崩壊しており、それが原因の転職ならどうでしょう。関係の再構築の労力と、心機一転新しい現場での人間関係の再構築。どちらが手間と労力がかかりそうでしょうか。

もし既に人間関係に悩んでいるなら、転職はリスクよりもメリットの方が大きそうです。

転職活動のリスクは大きく2つ

『給与が下がるリスク』と『人間関係の再構築のリスク』

転職で全ての悩みは解決しない

しかしながら、転職に過剰な期待をするのはNGです。

そもそも世の中に自分の期待を100%満たす100点の企業は存在しません。

・人間関係が良好で

・軽作業で残業なし

・通勤時間は短く

・福利厚生も充実

・今後のキャリア形成もバッチリ

全てを満たす企業を探していたら、一生どこでも働けません。

考えるべきは自分の譲れないポイントや転職の目的を明確にすることです。

転職で全ての悩みは解決しない
自分の仕事に対しての譲れないポイントの優先順位を考えるべき

転職はゴールではなくスタートです

終身雇用や年功序列が崩壊し、今後重要になってくるのがキャリアです。専門性や自分の強みを形成するのに有益なのが転職であると考えています。

そして新たなキャリア形成のスタートが転職だと考えています。

しかしながら現在のネット社会は情報過多で、自分の力だけで優良企業を見つけるのには限界があります

それでも転職に不安を感じるなら、、、

その道の専門のプロが多数在籍するキャリアコンサルタント会社を利用して効率的でスマートな転職活動を目指しましょう。

転職にはリスクを伴いますが、その前の転職「活動」はノーリスクです。理想通りでなければ転職する必要はないと割り切るのもありだと思います。

最後に。

みなさんの転職活動が人生を好転させる実りあるものでありますように!

ABOUT ME
としき
四度の転職でやりがいも給与もどちらも諦めない選択をしてきました。大手チェーン薬局のエリアマネージャー として採用担当もしていた経験から、実際に現場で役立つ情報を発信していきます。