みなさんは薬剤師として転職を考えたときに転職サイトと転職エージェントの違いを理解していますか。
- 「転職先は求人サイトの情報見れば十分でしょ」
- 「わざわざ登録して担当のエージェントをつけて相談しなくても求人はたくさん出てるよ」
- 「地元の病院やクリニックはよく知ってるから」
もしこんなふうに考えて転職コンサルタント会社に登録せずに転職を考えている人がいたら、時間も給与も、大きな損失になるかもしれません。働きやすい環境だって環境だって逃していることがあるかもしれませんよ。
この記事ではそんな不安や悩みを解決すべく、転職する際に転職コンサルタント会社に登録して担当エージェントをつけることの有用性についてまとめています。
- 転職サイトと転職エージェントの違いが分からない人
- 好条件の求人がなぜ非公開求人となるのか分からない人
- 転職サイトの求人と非公開求人を比較してみよう
- 担当エージェントとの付き合い方
- 人生を好転させれ求人は非公開求人の中にある
非公開求人の魅力がよくわかりました。
まずは転職コンサルタント会社への登録からチャレンジしてみます。

転職サイトと転職エージェントは併用がおすすめ
転職サイトと転職エージェント、すごく似ていますよね。特に転職したいと考えている人は興味があるキーワードだと思います。
違いをパッと説明できますか?
もしあやふやなら一度転職を立ち止まって、この記事を読んでみてもいいかもしれません。もしこの記事が役に立たなくても、失うのは数分の時間だけ。得られるものは大きいかもしれません。
転職サイトはどこでマネタイズしているのか
まずは転職サイトがどんなものかを簡単に説明します。
大きな特徴は募集案件にだれでもアクセス出来て、内容を確認できること。転職を意識したらまずは皆さんが思いつくものです。公的にはハローワークがありますが、民間企業にも多くの転職サイトがあります。テレビCMでも毎日のように流れていますね。
転職サイトはどのように収益を上げるビジネスモデルかというと、人員を確保したい企業がどういった条件で求人を出しているかを広告・告知することで収益を得ています。
つまり企業側は人員確保の前に、募集条件を広告・告知することに対して対価を払うわけです。
オプションも設定されており、紙面やネット上で多少画像を大きく表示したりすることがあります。
基本的にはその情報で人員を確保したいので、都合の悪いことが書かれることはありません。これは皆さんが求人を出す側に立って考えれば容易に想像がつきますよね。
例えば労働環境が悪く離職率が高いなら、離職率が高いことは載せません。昇給率が悪いならそこには触れられませんし、ボーナスの支給実績が悪ければ、そこを紙面に乗せることはないはずです。載せるのは印象のいい自社の得意分野を載せてきます。例えば福利厚生が充実している会社は福利厚生の話。休日が多い企業は休日日数。通勤手当が手厚ければそこを情報として載せてきます。
これだけ考えても、転職サイトの情報だけで転職を決めるのがいかに危険か分かりますよね。だって企業側に有利な情報だけなんですから。
みなさんが求人を出す側だったとして、自社の強みや特徴、特筆すべきアピールポイントが見つからなっかたらどうしますか。
もし私が採用担当者で、自社の強みが見つけられなかったらこんなことを書くと思います。
「みんな和気あいあいとしていて、雰囲気の良い職場です!」
「やりがいを持って働ける職場です!」
こんな文言、みなさん一度は見たことがあるんじゃないでしょうか。
なので転職サイトかを利用して転職する場合の攻略法は、いかに紙面に載ってこない情報を得られるかなんです。必ず面接があると思うので、面接で確認すべきはそこなんです。
転職エージェントはどこでマネタイズしているのか
では転職エージェント(キャリアコンサルタント会社)はどこでマネタイズしているビジネスモデルなんでしょうか。
転職エージェントに報酬が発生するのは、転職希望者が入社を決めたときです。逆に言えば入社が決まらなければ、エージェント側には報酬は発生しません。
正確には転職希望者が就職先で1年以上、勤務を続けることで100%の報酬を得られる場合が多いです。
みなさんがエージェントの立場だったら、転職を決めてもらい、そこで1年は勤務を続けてもらわなければいけないわけです。
転職エージェントからこんな話を聞く事はないでしょうか。
「こんな高額な求人は希少で、なかなか出ませんよ。」
「条件のいい求人は早い者勝ちですよ。」
早く就職を決めてもらえば、次の案件に取り掛かれるわけですから、決めてもらうためにはこのくらいのことは全然言ってきます。嘘までつく様な悪い担当者はいないと信じたいですが、総じて薬剤師は他職種と比べて年収が高く、動く金額も大きくなります。前のめりになってしまう担当者がいても、不思議ではないということです。
担当エージェントとの付き合い方
では転職希望者が担当エージェントから、本当に自分に適した転職先を紹介してもらうにはどうしたらいいのでしょうか。
突破口はやはり人間関係です。
丁寧な言葉遣いを心がける。感じの良いさわやかな対応を心がける。この人のために最適な就職先を紹介したいと思ってもらうことが重要です。
出来ている人には当たり前のことですが、私の知る限り、薬剤師の中にはこの基本的な人間関係の構築ができない方が、他の職種より高頻度でいると感じています。
若いころから先生と呼ばれているからなのか、国家資格に対する自負やプライドが高いのか、原因は分かりませんが、横柄な態度や威圧感を持って人と接する人は少なからずいます。現場で働いた経験のある人は心当たりがあるのではないでしょうか。
人生を好転させる転職はほぼほぼ非公開です
さらに踏み込んだ話をします。
条件の良い求人は多くの場合非公開だということです。
条件が良ければ公開すれば良い人材が早く見つかりそうなものなのに、なぜ非公開になるのか、そのカラクリが想像できますか?
なぜ非公開求人が条件が良いのか、その理由
なぜ条件の良い求人が非公開なのかそのカラクリを説明します。
皆さんがある現場で年収550万円で勤務していたとします。
ある日突然、なんらかの理由で欠員が発生します。経営者は人員を補充しないといけないんですが、知り合いのつてで人員の確保ができない場合がほとんどですので、転職支援の会社を通じて求人を出します。
経営者の希望する給与で、すぐに就職希望者が来てくれれば問題はないわけですが、ここから先は皆さんもご承知の通り、なかなか来ない。私の知る限りでは当時マネージャーとして管轄していた僻地エリアの薬局で数年間募集を出して、希望者が1名も来なかった薬局も存在していました。
そうなるとどういうことが起こるかというと、分かり易く年収を上げて求人を出すわけです。
この情報が公開されたとして、勤務している薬剤師がそれを知ったらどう感じますか?
今まで頑張ってきた私は550万円の年収、新たに採用する薬剤師は600万円の年収で採用された。現場のことは何もわからない薬剤師なのに。
こんな情報が公開されては現場が混乱するのは経営者としては目に見えています。
こういったカラクリで、相場よりも条件の良い求人は非公開となっていくのです。
転職サイトと転職エージェント、どちらも活用しましょう!
結局のところ、転職の際にはここに頼れば100%安心と言ったことはありません。
得られる情報を増やし、担当者や面接官、実際に現場で働く薬剤師との接点などを活用して、総合的に判断していくことが重要です。
皆さんも耳障りの良い表面だけの求人情報に飛びついて後悔しない様、ご注意ください。
あなたの転職の決断が人生を好転させる素晴らしいも結果に繋がります様に願っています!
最後に。
あなたの転職が人生を好転させる実りあるものになりますように!