転職を考えたことのある薬剤師さんなら「ワークライフバランス」という言葉を聞いたことがあると思います。
- 「お金が欲しければ残業残業」
- 「稼ぎたければ休日は別の薬局でアルバイト」
- 「自分はお金よりも趣味の時間が大事」
- 「仕事は疲弊しない程度でほどほどに」
こういった考え方から脱却しない限りはいつまでたっても、仕事かプライベートかどちらを取るかで悩み続けなければなりません。
この記事では従来のワークライフバランスの考え方から脱却して、ワークライフマネジメントという考え方を紹介します。
・ワークライフバランスから一歩進んだ考え方を知りたい人
・ワークライフバランスの押しつけに悩んでいる人
ワークライフバランスはもう古い。
主体的に仕事とプライベートの調和をマネジメントしていこう。
仕事とプライベート。
究極の2択ではなく、どちらも充実させるといった考え方は私も共感できました!

より積極的なワークライフマネジメントという考え方
内閣府も2007年に「仕事と生活の調和(ワークライフバランス)憲章」を策定し、ワークライフバランスを推し進めています。働き方改革の後押しもあり、このワークライフバランスといった言葉もずいぶん浸透してきたように思います。
求人のキャッチコピーにも
「ワークライフバランスが充実しているので趣味や育児の時間が取りやすい」
といった文言もよく見かけるようになりました。
確かに仕事は人生の目的ではないので、仕事以外を充実させることは大変重要なことなんですが、この従来のワークライフバランスの考え方では、仕事や経済活動を優先させるとプライベートは失う、プライベートを優先するとキャリア形成や収入増は望めないといった、究極の2択を迫られてしまいます。
より新しいワークライフマネジメントといった考え方を意識して、仕事もプライベートも両方充実した生き方を手に入れましょう。
仕事と生活、どちらかを選ぶ考え方はもう古い
先ほども述べた通り、仕事とプライベートのどちらかを優先させてどちらかを捨てるといった考え方は究極の2択になってしまいます。どちらも重要であることは間違いないからです。
ワークライフバランスは当初は「仕事と生活の調和」を目的にしていましたが、いつの間にか仕事は体を壊さないようにほどほどにといったニュアンスも出てきたように思います。体を壊すまで働くといったことは私も反対ですが、すべての方にキャリア形成や収入アップはほどほどにといった考え方はなじまないように思います。
残業が減って、だらだらする時間が増えたのでは無意味
報道番組のインタビューでこんな場面を見かけました。
「働き方改革で残業ができなくなって、家に帰ってテレビ見てごろごろしています。残業代が出ないので収入が減って困っています」
これが働き方改革の方向であれば、日本は衰退の一途です。企業任せの受動的なバランス調整では自分の望む人生は手に入りません。自分らしい生き方を明確にし、仕事とプライベートのバランスを自主的に積極性を持って取っていくことがワークライフマネジメントの考え方です。
マネジメントという言葉が入ることで印象ががらりと変わります。
仕事とプライベートのバランスの管理をするのは企業ではありません。なぜなら適切なバランスは個々によって異なるし、人生のステージでも変わってくるからです。
自分の生き方を自分でマネジメントしていきましょう。
時間は有限、若いうちから積極的にキャリア形成していこう
私自身、20代のころは人生は無限にあるような漠然とした生き方でした。目の前にある仕事を何も疑問も持たずこなし、結婚や資産形成、キャリアアップなど考えることはほぼありませんでした。
年齢を重ねて今思うことは、人生は有限であるということ。やりたいこと欲しいもの、自分の理想の人生を意識すると、本当に時間が足りません。
効率的な業務を手に入れて残業時間を減らし生産性をあげることに成功したら、やるべきことはその時間をどう活用するかを自分でマネジメントすることです。
今の自分に必要なのは休養なのか、家族との時間なのか、それとも将来に向けてスキルを磨く時間に充てるのか。
日々の選択が将来大きな違いになってくるかもしれません。後悔のない選択をしたいものです。
最後に。
あなたの転職が人生を好転させる実りあるものになりますように!