みなさんは薬剤師として転職に少し興味があっても
- 「いい条件があれば転職したいんだけどな」
- 「自分の希望通りの求人はないだろうな」
- 「もっといい職場がないかな」
こんな気持ちを持ちながら、なにも行動せずなんとなく過ごしていませんか。
この記事では転職に興味はあるがなかなか行動に移せない人に向けて、
「転職エージェントに登録だけして試してみることは問題ないか」
について解説します。
さらに
- 「なぜ費用が発生しないのか」
- 「登録をするだけでもエージェント側にメリットがあること」
- 「登録して情報収集を始めるメリット」
- 「お試し登録におすすめの転職エージェント3選」
など転職エージェントの登録に関する知識を徹底解説していきます。
最後まで読んでいただければ、今まで不安だった転職エージェントへの登録のハードルが下がって人生が動き出すかもしれませんよ!
「登録だけでもお互いにメリットがあることが分かりました。安心して登録できそうです。」
- 現場の薬剤師として白衣を着て22年
- 保有資格歴|薬剤師免許/認定薬剤師/禁煙指導薬剤師/薬局実務実習指導薬剤師(調剤薬局)/健康サポート薬局研修終了済(調剤薬局)
- 過去の役職経験実績|管理薬剤師(調剤薬局)/エリアマネージャー(調剤薬局)/採用担当者(調剤薬局)/毒劇物取扱責任者(調剤薬局)/学校薬剤師/薬剤部長(病院)/医薬品取扱責任者(病院)/麻薬管理者(病院)
転職意思が固まっていない状態で登録だけしても大丈夫?
はじめに結論からです。
薬剤師が転職に興味を持った時点で転職エージェントに登録することは問題ありません。
事実、ほとんどのエージェント会社は、公式サイトで「ご相談だけでもどうぞ」とアナウンスしています。
登録して情報だけもらうってなんか申し訳ないような、、、
もちろん注意点もあります。
登録だけでもOKとは言え、NG行動もありますよ。
登録後の転職は強制ではありませんが、冷やかし行為や情報の流出目的の利用は当然良くありません。
薬剤師業界は広いようで狭いです。
マナーの悪い薬剤師の情報は、顧客管理の行き届いた優良企業であれば記録としても残るでしょう。
どんなことに注意したらいいか教えてください!
とりあえず「登録だけ」はOK!ただし注意点も押さえておこう
転職活動と言ってもそのゴールは人それぞれです。
最終的に転職はしないというゴールもありえます。
ですので転職活動を始めるにあたって、転職エージェントに登録後にやはり転職をしないことを決めたとしても誰にも攻められるものではありません。
そもそも「相談だけ」で終わるケースはどれくらい?
転職エージェントの話を聞くと、最終的に求人に応募せずに相談だけで終わる薬剤師も20%ほどおられるそうです。
転職活動の結果、現職よりも条件が良いところが見つからないこともあり得るのです。
転職しないことも、転職活動のゴールの一つってことだね。
登録して情報収集だけ希望する場合も、それを全面に押し出すのは良くない
登録だけとは言っても転職に対して興味が0%ということはないはずです。
もし興味が完全に0%であれば、登録はただの冷やかしです。絶対にやめましょう。
転職エージェントもボランティアではなくビジネスで転職支援を行っています。
関係する全ての人に迷惑です。
しかしながら10〜20%程度でも転職に興味があるのなら、登録だけということも歓迎されます。
その際に自分が登録して情報収集のみが目的ということは積極的に告知する必要はありません。
積極的に情報収集だけが目的と伝えると自分にデメリットがあるからです。
想定されるデメリットとしては
などが考えられます。
あなたがわずかでも転職に興味があるのなら、その気持ちを汲み取って営業をするのが担当エージェントの仕事です。
転職しない決断をしたとしてもあなたが気に病む必要は全くありません。
無料の理由は転職エージェントは求人元企業からの成功報酬を得るビジネスモデルだから
転職エージェントを利用したことがない方には不思議かもしれませんが、転職エージェントのサービスは全て無料です。
求職者が金銭的な負担を強いられることはありません。
転職成功後に求人側から完全成功報酬型で報酬が支払われます。
転職エージェントが報酬を上げるには、あなたの年収が上がる転職が必要になります。
じゃあ転職エージェントは絶対に私たちの味方だね!
とはいえ人間関係なので、節度を持った付き合い方が重要だよ。
[関連記事] 薬剤師が転職エージェントと付き合う際の注意点
情報はもらうがこちらは一切出さないもNG
例えばですが、情報はもらうがこちらのことは一切情報を出さないなどはNG行為です。
今現在どんな職種か、どのくらいの報酬で働いているのか、転職をもしするなら何ヶ月後くらいを考えているのか。
全てをありのままに全部話す必要はありません。
しかしお互いに不快にならないような常識的な会話を自然にできることは、あなたの人間性の評価となります。
それは後々、より有利な転職案件を紹介してもらえたり、給与交渉をしてもらうきっかけとなってくるのです。
登録だけする人に対する転職エージェントの本音
では実際に登録だけして、転職をしない薬剤師のことを転職エージェントはどのように思っているのでしょうか。
担当エージェントには全くメリットがないのかを考えてみます。
本音その1|登録者数の増加はそれだけでメリット
転職エージェントへの登録薬剤師数は企業価値の指標の一つです。
登録者数が多いと好条件の案件が集まるし、好条件の求人案件が増えるとさらに登録者数が増えるという好循環を生むからです。
登録するその行為だけで、転職エージェント側にはメリットが発生しています。
登録者数が多いと転職者と企業の両方にアピールできることになるのです
本音その2|潜在顧客の確保もメリット
担当者としては今すぐには転職しない潜在顧客の確保もメリットです。
転職エージェントは求職者の条件もよく聞いてくれますが、求人元の条件も考慮します。
当然ですが求人元の条件に合う人材の選択肢は多いほど、マッチングの確率は高まります。
今すぐの転職が叶わなくとも、将来のマッチングの可能性が高まる潜在顧客を確保することも転職エージェントにしてみるとメリットになるのです。
本音その3|有能な担当者は登録だけでは終わらせない
優秀な担当者は登録だけでは終わらせません。
登録時点であなたの転職への気持ちが10〜20%だったとして、それを転職したいと思わせるのが有能な転職エージェントです。
今のあなたの能力の棚卸を手伝い、精度の高いマッチングを行い、給与交渉をして自分の成果を上げてくのが有能な転職エージェントです。
もし登録だけで終わらず、人生を変えるような転職に至ったら、それは大当たりの有能な担当者だったということになります。
転職エージェントを賢く活用する方法
ではここからは実際に登録を済ませた後、どのように転職エージェントを活用していくのかを解説します。
非公開求人にアクセスできることはもちろんですが、そのほかにも特典があるケースが多いです。
ここを理解しておくことで、転職活動がよりスムーズに動き出しますよ。
希望する方法・タイミングでサポートを受けられる
転職エージェントから情報を受け取ると言っても、その方法は様々です。
一昔前までは、実際に会うか電話でのやり取りくらいしかありませんでした。
しかしながら現在ではネット環境の発展によって、様々なニーズに対応した情報収集が可能です。
- メールやLINEを使っての情報交換(お互いの時間を問わずやりとりが可能)
- ZOOM等を利用したオンラインでの情報交換(居場所を問わずメールより密な情報交換が可能)
などの転職相談は可能であれば積極的に利用しましょう。
こう言ったネット環境を駆使したやりとりができることは、それ自体があなたの能力となり、評価項目の一つになります。
未だに電話しか使えない、実際に合わないと信用が出来ないなど非効率な仕事をする人材は、求められる職場がどんどん少なくなっています。
登録者限定のコンテンツが使える
登録することで登録者限定のコンテンツが使えるようになる場合があります。
例えば「お仕事ラボ」さんは、あなたの希望する求人がなかった場合は、あなたの能力と人柄で求人元に営業をかけてくれます。
あなたの能力やスキルによっては特別オファーを獲得することも可能となります。
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「ファルマスタッフ」さんでは職務経歴書や履歴書の添削や改善提案をしてもらえるので、自力で転職活動をする人に比べると大きなアドバンテージを獲得できます。
このような登録者限定のコンテンツを利用できることも大きなメリットです。
そこまで無料なのはすごいね。現職が忙しい人ほど便利かも。
求人票の情報が全てではありません
求人票には詳細が全て書かれているような気がしますが、実は違います。
担当エージェントは求人票には書き切れていないような情報を持ち合わせています。
また現在の情報だけではなく、過去のその企業への転職成約の実績など様々な情報を持っています。
求人票を眺めているだけでは進展しなかった転職活動が動き出すのも納得いく話ですよね。
求人票を見てるだけじゃダメなのか。
やっぱり人とのつながりは大事だね!
ただ、中には転職エージェントの登録を断られる人もいる
公式サイトから簡単にアクセスできる、転職エージェントへの登録ですが中には登録を断られる人もいます。
公にはされていませんが、転職業界にもブラックリストといったものが存在してるからです。
理由は簡単で、問題のある人材を求人元へ紹介して企業の価値を下げるわけにはいかないからです。
過去に問題行動があった薬剤師は、ブラックリストに登録されている可能性があります。
怖いよ!
ブラックリストに載らないためにはどんなことに気をつければいいの?
ブラックリストへの掲載パターン1:極端に横柄な態度
極端に横柄な態度の薬剤師はブラックリストに載ってしまう可能性があります。
約束の期限や時間を全く守らない。
非常識な無理難題を押し付ける。
担当者への罵詈雑言。
などがこれに当たります。
常識的な会話ができればまず問題はありません。
そりゃ、こんな人材を紹介できないよねw
ブラックリストへの掲載パターン2:転職後に何度も短期間で辞める
通常は正社員の場合であれば、紹介されて1年以上は就業を続けてもらうことが求められます。
もちろん退職は個人の権利なので、一度くらいは環境が合わずに短い期間で辞めることがあるかもしれません。
しかし複数回にわたって、短い期間で転職と退職を繰り返す人は、ブラックリストに載ってしまう可能性があります。
これも納得できる。
すぐ辞める人は雇う方も嫌だよね。
ブラックリストへの掲載パターン3:経歴詐称や嘘の実績
履歴書や職務経歴書は公に提出する文書なので、間違いなく記載することを努力するのは当然です。
しかしながら人間がすることなので、時に間違った記載になってしまうことは誰にでも可能性があります。
単純なミスが問題になることはまずありません。
もしあなたの提出した履歴書や職務経歴書に意図的な嘘があり、それが悪質な場合はブラックリストに載ってしまう可能性があります。
仮に嘘がそのまま通って転職を果たし、しばらく経ってから嘘が発覚したとなると、企業としては信頼問題に直結するからです。
多少大袈裟な表現はグレーゾーンだけど、嘘はアウトですよ!
ブラックリストに載ってしまった時の対処法
あまりないことですが、意図せずしてブラックリストに載ってしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
対処法を解説していきます。
対処法1|同じ転職エージェントに登録を再挑戦してみる
ブラックリストとはいえ、転職エージェントのリストはクレジットカードの審査ほど厳格なものではありません。
年数の経過でリストは更新されるので、数年の間隔を空けることで再度登録が可能になる場合があります。
対処法2|他の転職エージェントに登録してみる
その転職エージェントはあきらめて、別の会社に登録するのは一番早い方法です。
ただ同じ過ちは繰り返さないことは肝に命じてくださいね。
どんどん業界内に居場所がなくなっていきますよ。
対処法3|転職サイトを使って自力で転職活動をする
どこの転職エージェントにも登録できなくなってしまったら、、、
大変残念な方法ですが、転職サイトやハローワーク、薬剤師会の求人掲示板を使って公開求人を使って自力で転職活動をする方法です。
人生を好転させる求人に出会える可能性は極端に低くなります。
ただ食べていくためにはやむなしと言ったところでしょうか。
転職エージェントに登録だけして困りがちなこと
では情報収集目的で実際に転職エージェントに登録して困りがちなことと、その対処法について解説していきます。
担当エージェントとの相性が合わない
どうしても相性問題は一定確率で発生します。
誰が悪いのか犯人探しをしても意味がありません。
素直に担当者変更を希望するか、言いにくければ別の転職エージェントへの登録を検討しましょう。
【薬剤師の派遣・転職 お仕事ラボ】面接交通費一律3万円(初回)♪
転職時期を答えるのが難しい
必ず聞かれることですが、いつぐらいの転職を考えているか聞かれます。
求人元にも人材採用の期限があります。
紹介できる人材を取捨選択しないといけないので、どうしても避けられないことです。
ここで転職する気がないと答えるのはデメリットが大きすぎます。
好条件の求人案件の情報を流してもらえなくなる可能性があるからです。
「決まっていません」もしくは「6ヶ月以内くらいで」と答えておくのが賢明です。
転職エージェントから何度も連絡が来る
登録後の連絡がしつこいこともよく聞かれる問題です。
個人的には自分から情報収集したいと言って、情報がきたら「連絡が多い」と言うのはわがままかなとは思います。
それでも人それぞれいろんな環境があることは理解します。
ですので情報過多で困る場合は、一時情報提供を止めてもらうか、退会して登録自体を解除するかどちらかを選択しましょう。
退会して登録解除した場合は、いつでも再登録は可能ですが、個人情報の登録などは全て最初から登録し直しになることは理解しておいてくださいね。
最初に登録すべきはどこのエージェントか、おすすめ3選
ではここからは具体的にどの転職エージェントに登録すべきか、おすすめの3社を紹介します。
ファルマスタッフ
それではおすすめの転職エージェント1社目です。
年間を通して求人数の多さはとても魅力的です。
#20代 #30代 #第二新卒 #調剤薬局 #女性におすすめ #ハイクラス(高収入)求人 |
こんな人におすすめ ・20代の転職希望薬剤師 ・第二新卒の薬剤師 ・34歳くらいまでの比較的若手の薬剤師 |
得意業種:調剤薬局、病院、ドラッグストア 対応エリア:全国 |
薬剤師の求人・転職なら「ファルマスタッフ」 |
求人数の多さと若い薬剤師への対応が良さそうで、安心感があるね
大手のエージェントっていうのも安心材料よね
ネット上で聞かれた口コミもをご紹介しておきます
結局、いろんな情報をくれるかどうかが一番。
担当者の人柄も良いに越したことはないけど、好条件の求人があるかが大事でしょ。
私が担当してもらった方は、人柄も他のとこよりダントツだったから大当たりw
_アラサーみさこ(@misamisa335)May.2.2021
薬キャリ(エムスリーキャリア)
おすすめの転職エージェント2社目です。
求人数と薬剤師の登録者数が共に多く、好条件の求人案件が集まりやすい転職エージェントです。
#20代 #30代 #40代 #シニア #第二新卒 #調剤薬局 #ドラッグストア #女性におすすめ #派遣薬剤師 #パート薬剤師 |
こんな人におすすめ ・薬剤師の登録者数が多いので安心感を求める人におすすめ ・好条件の求人が集まりやすいので、登録2社目におすすめ |
得意業種:調剤薬局、病院、ドラッグストア 対応エリア:全国 |
薬剤師転職の王道!エムスリーキャリア |
他のみんなが使っているって安心感あるね
ネットでの評判が良いのも好感が持てます!
ネット上で聞かれた口コミもをご紹介しておきます
登録から求人の紹介までが早い
レスポンス良すぎ
すぐに10社近く紹介きたよ
_yuuki(@1015yuuki2020)Jun.6.2021
登録先で迷ったら、1社目か2社目はここに決めて問題はないでしょう。
お仕事ラボ
おすすめの転職エージェント3社目です。
時期を問わずレア求人に出会える可能性が高いこと、転職後の定着率で評判のエージェント会社です。
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#20代 #30代 #40代 #シニア #第二新卒 #調剤薬局 #ドラッグストア #女性におすすめ #派遣薬剤師 #パート薬剤師 |
こんな人におすすめ ・ミスマッチをできる限り回避したい ・調剤薬局か病院薬剤師で転職を考えている |
得意業種:調剤薬局、病院 対応エリア:全国 |
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時間をかけてでも慎重に行きたい場合はここだね
就職後のミスマッチが少ないのは安心、長く働きたいもんね
ネット上で聞かれた口コミもをご紹介しておきます
前のところは会話もなくてギスギスした関係が嫌だった
雰囲気重視を伝えたら、店舗の管理薬剤師とも事前に話せたのが良かった
実際に店舗と人を観れたのは安心感がある
_リューサ(@0112skyhi)Nov.25.2021
特にコロナ渦で転職活動は情報戦の要素が高まっています。
ポイントはSNSでの情報収集や非公開求人へのアクセスになってきています。
どこから登録するか迷ったら
本当は3社とも登録をおすすめなんですが、難しい場合はまずはファルマスタッフへの登録をおすすめします。
理由は求人掲載数がどの時期でも業界最大手であり、業種や求職者の年代を問わず求人案内の対応が可能だからです。
公開されている求人情報を眺めてるだけでは現状のままです。
もし何かを変えたいと思うなら、行動あるのみです。
転職エージェントへの登録が、あなたの人生を好転させるきっかけになることを願っています!