転職の基本手順

【2022年度対応版】薬剤師転職、成功へのロードマップ

この記事はみなさんの薬剤師としてのキャリアアップのための転職を成功に導くべく、
【2022年度(コロナ渦)対応版】として執筆いたしました。

としき

みなさんは薬剤師として転職する場合、特に初めての転職をする場合にはいろいろな不安や悩みがありますよね。

何から始めれば良いかわからない
新たな業務を覚えるのが不安
自分の強みがわからない
転職エージェントへの登録がめんどくさい

この記事ではそんな不安や悩みを解決すべく、転職成功へのロードマップとして記事をまとめています。

この記事を読んで欲しい薬剤師はこんな人

・転職を決断したが、何から始めれば良いかわからない人

・今までと違う業種へのチャレンジが不安な人

・転職に一度失敗して、次こそはいい転職を実現したい人

・自分の強みが見つからない人

・転職エージェントへの登録が不安な人

この記事に書かれている事

転職の決断から、目的に応じた転職成功までのロードマップを作成しました。コロナ渦の2022年度対応版です。

各セクションでの詳細は随所で別記事もリンクを貼ってありますので、合わせて読んでいただけると、より深堀した記事がご覧いただけます。

ウィッチガール

初めての転職は不安も大きいので、実際の体験の記事は参考になります。

もっと詳しく知りたいところは、詳細記事も確認してみます!


この記事の監修者
  • 現場の薬剤師として白衣を着て22年
  • 保有資格歴|薬剤師免許/認定薬剤師/禁煙指導薬剤師/薬局実務実習指導薬剤師(調剤薬局)/健康サポート薬局研修終了済(調剤薬局)
  • 過去の役職経験実績|管理薬剤師(調剤薬局)/エリアマネージャー(調剤薬局)/採用担当者(調剤薬局)/毒劇物取扱責任者(調剤薬局)/学校薬剤師/薬剤部長(病院)/医薬品取扱責任者(病院)/麻薬管理者(病院)

目次▼好きなところから確認できます▼
  1. 薬剤師になぜ転職が必要なのか
  2. コロナ渦の転職事情
  3. 薬剤師が転職エージェントを利用すべき理由
  4. 転職エージェントの利用の仕方
  5. 転職エージェント利用時の注意点
  6. 目的別、おすすめ転職サイト
  7. 番外編、退職が難しい場合のノウハウ

薬剤師になぜ転職が必要なのか

私自身、二つの理由から薬剤師は転職を経験すべきと考えています。

転職を経験すべき二つの理由とは、ずばり

  • 一つの勤務先で全ての経験を積むことは不可能である(スキル面)
  • 年功序列や終身雇用の制度が限界に来ている(給与面)

の二つです。

国家試験を突破したのち、自分に適性があると考えた職場への就職活動をするわけですが、社会の変化や流れは見通せないことも多く、人生のステージによっても自分に最適な働き方は変化して当然と考えています。

ひとつの企業で全ての変化に対応したキャリアアップを望むことは現実的ではありません。

変化し続ける「自分自身」や「社会の流れ」に対応するために転職が必要である

また年功序列や終身雇用の制度を社会全体で維持するのは、難しくなる流れは止まらないと考えています。

また時代の流れに応じたスキルを持った薬剤師にならなければ、価値提供は難しくなってきているからです。

価値の提供できない薬剤師と、自己研鑽を続ける薬剤師の給与格差は広がってくるでしょう。

  • 今後はどんな業界でも、価値提供ができないと給与の獲得は難しくなる
  • 薬剤師の中でも給与格差は広がってきている

未来に向けて価値提供をし続けるための転職

価値提供できる薬剤師とはどう言うことでしょうか。

薬剤師の価値提供とは大きく分けて3つの柱に分かれます。

薬剤師の価値提供の3つの柱
薬剤師の価値提供の3つの柱
#1 医療・医薬品に関する知識
#2 法改正や診療情報に関する知識
#3 得た知識のアウトプット

薬剤師の価値提供の3つの柱をアップデートし続けることが重要です。

しかも近年ではネットもよる情報共有や情報拡散の発達もあるため、この3つの柱を正確かつ高いレベルで維持し続けることが求められています。

ここで有益なのが転職によるキャリア形成と報酬のアップです。

自分の求める知識を習得しやすい環境へ身を転じることで、価値提供し続けられる薬剤師としてのキャリアプランが達成しやすくなります。

価値提供しない企業やミスマッチな薬局からの脱出のための転職

転職にはもうひとつ目的があって、それは「価値提供できない企業」や「ミスマッチな薬局」からの脱出装置としての転職です。

前提として、自分の全ての価値観を満たす企業は存在しません

しかしながら時間の経過とともに、例えば経営者の交代や自分の人生のステージ変化で、自分と就職先の価値観のズレが生じてくることがあります。

自己努力で改善できることには限界があるし、他人のマインドを変えていくことは思った以上に時間と労力を要します。

企業と自分自身の間に価値観のズレが生じた時も、転職は有効な手段です。

時間と労力を大幅に削減できることにつながります。

コロナ渦の転職事情

2019年、新型コロナウイルスの発生後、日本でもパンデミックの波に襲われました。

新型コロナウイルスの影響は薬剤師の働き方にも影響を与えています。

ウイルス感染を心配するあまりの不必要な受診控えによる外来患者数の影響で、医療機関での外来患者は減少傾向です。

それに伴って全体の処方箋枚数も減少傾向であり、病院や調剤薬局で働く薬剤師の仕事量や給与にも影響があっています。

特に打撃が大きかったのは、派遣やフリーランス、パート・アルバイトの形態で業務に携わる薬剤師だったのではないでしょうか。

事実、調剤薬局の倒産件数も過去最多となっております。

調剤薬局の倒産件数
参考記事:「調剤薬局」の倒産が過去最多、コロナで受診控えが響く(2021年1-8月)

またインバウンド事業を展開していた企業も、海外からの顧客流入がストップし、大きな方針転換を迫られました。

一般的には感染症が流行ると、医療機関は景気が上がりそうと考えられるが、実態はそうではない。

業界の傾向を見ると、新型コロナウイルスの影響で処方箋枚数は減少傾向にある。当然、薬剤師の業務や給与にも影響が出ている

求人数・給与、共に伸び悩み

薬剤師の転職業界の動向としては、コロナ前とコロナ渦では全く状況が違います。

ネット上での転職口コミなどを閲覧していても、かなり厳しいコメントも見受けられるようになりました。

以下は2021年〜2022年4月で転職を経験した方の感想から、うまくいかなかった声を一部抜粋して抽出したものです。

20代女性

2020年の年末から転職活動を始めましたが、2021年は希望する年収を提示してくれる公開求人は皆無でした。

登録した転職エージェント会社の担当者から、少額ですが年収アップの非公開の求人案件を紹介してもらえたのは本当に運が良かったと感じています。

ただ薬剤師というだけでは今後は難しいと感じています。

選んでもらえるに値するスキルの必要性を感じました。

30代男性

2020年に転職を決断して転職サイトや薬剤師会の公開求人を閲覧していますが、正直どこも今の職場よりも魅力的だとは感じられません。

給与も平均以下か平均程度の水準までで、好条件の転職案件は出てきません。

少し手間ですが転職エージェント会社へ登録し、非公開求人も探して行こうかと考えています。

パート薬剤師さん

今のところ継続してパート勤務できていますが、患者数が大幅に減少しています。社員さんの間では経営が悪くなっているという話も出ていて、私も心配になり転職エージェントに登録してみましたが、今現在も同額以上の求人の紹介は出ていないのが現状です。

今後は正社員としての働き方も視野に入れて、担当エージェントさんと一緒に安心して働ける環境を探していきます。

いずれにしてもコロナ渦における薬剤師転職への影響は、悪影響の方が多いようです。

コロナ渦において薬剤師転職は下火の傾向。

特に公開求人の中から、収入アップの求人案件を見つけることが困難になっている。

コロナ渦の転職成功を勝ち取るコツ

しかしながら、どんな状況でも変化に対応し、業績を伸ばす企業や年収アップに成功する薬剤師は存在します。

ピンチの中にチャンスを見出せる企業や個人が生き残ると言うことは、薬剤師に限らずどの業界でも共通して言えることです。

コロナ渦の状況でも転職に成功している薬剤師の声を拾っていると、共通項が見えてきたので共有します。

コロナ渦でも転職に成功する薬剤師の特徴
コロナ渦でも転職に成功する薬剤師の共通項
①転職エージェント会社へ複数登録している
②市場価値の評価されやすいスキルを有している
③優先する条件と妥協できる条件が明確になっている

転職エージェント会社へ登録している

薬剤師転職を成功させるにあたって、転職エージェント会社への登録はほぼ必須と言ってもいい状況になっています。

登録すべき理由は以下の通りです。

転職エージェントを利用すべき5つの理由
#理由1:好条件の求人は非公開となっている
#理由2:情報過多で個人の努力のみで求人案件を全て精査できない
#理由3:面接対策をフォローしてもらえる
#理由4:自分自身で発見できない個人の強みを洗い出し、給与交渉に動いてくれる
#理由5:現職を続けながら、同時進行で転職活動を進められる

転職エージェント会社によって差はありますが、これらのことはほぼ全ての企業で共通の無料サービスとなっています。

転職エージェント会社や担当者にもそれぞれ特徴があるので、複数登録することで最終的な転職の成功率を高めることができます。

市場価値の評価されやすいスキルを有している

市場価値の高いスキルや実績を有していることも転職成功の確率を高めてくれます。

代表的なものとしては

  • 専門薬剤師や認定薬剤師
  • かかりつけ薬剤師業務の実績
  • 管理職の経験
  • 在宅業務の経験
  • 自動車免許を保有
  • ITスキル(オンライン会議、クラウド型電子薬歴、在庫管理など)

などは即戦力として評価してもらえるケースが多いようです。

優先する条件と妥協できる条件が明確になっている

希望する条件だけではなく、妥協できる条件を明確にすることも大事です。

例を挙げるとすると

  • 店舗間の応援には積極的に対応できる
  • 県外異動など含む、僻地での勤務可能
  • 土日祝日や、深夜の勤務が可能

などの条件は妥協できない求職者もいますので、こういったことに対応できる人材はそれだけで有利に転職できるケースがあります。

大事なことは自分自身で譲れない条件と、妥協できる条件を最終面接前に明確に言語化しておき、面接時に即答できるよう準備しておくことです。

準備不足のまま面談に臨むと、その場での話の流れで望まない転職となり結果的にミスマッチが起きる可能性が高まってしまいます。

薬剤師が転職エージェントを利用すべき理由

薬剤師が転職エージェントを利用すべき理由をまとめます。

  1. 好条件の求人は非公開となっている
  2. 情報過多で個人の努力のみで求人案件を全て精査できない
  3. 面接対策をフォローしてもらえる
  4. 自分自身で発見できない個人の強みを洗い出し、給与交渉に動いてくれる
  5. 現職を続けながら、同時進行で転職活動を進められる

以上が薬剤師が転職エージェントを利用すべき主な理由です。

もちろん電話やメールでのやりとりが発生するといったデメリットも存在しますが、対策は簡単でありメリットの方が大きくなっています。

転職を希望する全ての方に恩恵があると思っています。

好条件の求人は非公開となっている

好条件の求人はほとんどの場合「非公開」となっています。

条件の良い求人が非公開になる理由は明確であり、この非公開の情報にアクセスするためには、転職エージェントとのコンタクトが必須です。

なぜ好条件の求人が非公開になるのかは別の記事で深掘りしていますのでご参考ください。

情報過多で個人の努力のみで求人案件を全て精査できない

現在はネットでの情報共有の手段が発達しており、多くの情報にみんながアクセスできる状況で、ほとんどの場合は情報過多となっており、多くの情報を取捨選択し精査する能力が求められています。

皆さんはだだでさえ忙しい日常を過ごしながら、さらに転職活動を進めなければならないので、情報の取捨選択に使う時間にも体力にも限りがあるのです。

希望の条件や妥協できる条件を担当者に伝えるだけで転職活動が進められるということは、その分だけ情報の精査に時間を割くことができるので、転職の成功率が高まります。

  • 個人の努力だけではライバルに勝てない。
  • 情報戦を制するためにも転職エージェントの協力は必要。

面接対策をフォローしてもらえる

好条件の求人にはアンテナを貼っている優秀な求職者から複数のオファーがあります。

その中から抜きんでて内定を勝ち取る絶対の自信がある方は別ですが、多くの場合は担当の転職エージェントを味方につけた方が、転職活動は有利に進められます。

薬剤師の能力やスキルと転職活動の成功率は相関性がありません

極端な話、どんなに優秀な人材でも求人がなければ転職は実現しません。

転職の成功とは個人の能力で勝ち取るものではなく、求職者と企業側のマッチングで成り立つことを理解しなくてはなりません。

あなたが現場でのスキルに秀でた薬剤師であるならば、担当エージェントは転職活動においてあなたより知見を持っています。

自分以外の適切な誰かに頼れるということも、一つの能力ということです。

人にはそれぞれ得意分野がある。

現場でのスキルが高いからといって、転職ノウハウを熟知しているわけではない。

適任者に仕事を任せることもひとつの能力、自分のリソースを確保し情報の精査に専念しよう。

自分自身で発見できない個人の強みを洗い出し、給与交渉に動いてくれる

優れた担当エージェントは求職者自身が気がついていない、強みや魅力に気がついてくれます

自分自身で給与交渉をするということは多くの方は不慣れなはずです。

貴重な面接の時間を給与の話ばかりで使ってしまっては印象も悪くなります。

求職者も企業側も、面接の時間は可能な限りマッチングの精査の時間に使いたいからです。

担当エージェントをつけることで、面接前後の時間を使って、求職者が不在の状況で給与交渉を進められるのも、転職エージェントを利用するメリットです。

私個人の例を挙げると、転職時の年収アップに加えて、入職後の昇給スケジュールまで確約することに成功し、今現在にたるまで実際にスケジュール通りに毎年の昇給が行われています

企業によっては中途採用者の昇給は無しといった規定があることもありますので、こういった大事なことの確認漏れがないように転職活動を進めるのにも転職エージェントの利用をおすすめする理由です。

現職を続けながら、同時進行で転職活動を進められる

現職を続けながら転職活動を同時進行で進められるのも転職エージェントを利用するメリットの一つです。

個人で転職活動を進める場合は、現職での業務をしながら求人先への日中の連絡は難しいので、休日を潰しての転職活動となってしまいます。

しかしながら転職エージェントを利用することで、平日の日中も転職活動を進められるようになるので、転職の実行までの期間を短くすることが期待できます。

またネットでの検索や薬剤師会などに足を運んでの求人案件を探す作業がなくなることで、時間の有効活用となり、結果的に転職の成功確率を高めることにつながります。

個人の努力と転職エージェントの二人三脚ではどちらが転職の成功確率が高いかは自明の理。

登録がめんどくさいのは一時の損、転職を成功させることは一生の得!

転職エージェント利用の不安やデメリット

もちろん転職エージェントの登録はメリットばかりではありません。

おそらく転職エージェントを利用したことのない方の不安は以下のようなことだと推察します。

  • 会社や家族に転職活動が知られてしまうのではないか
  • 紹介された求人案件に応募を強要されてしまうのではないか
  • 転職をしない選択をしても連絡がしつこいのではないか
  • ブランクがある自分就職が決まっても迷惑をかけるのではないか

このような心配は常識的なルールを守りさえすれば基本的には心配無用です。

当然ですが、転職エージェントとのやりとりをする電話やメールは個人のものを使用します。

会社から貸与された携帯やメールアドレスなどは本来は業務遂行の目的で与えられたもので、これを私用の転職活動に利用するのは公私混同です。

また非公開の求人情報の資料を職場のデスクに置きっぱなしにしたりするなどといった事は、情報漏洩の観点から大変非常識な行動となります。

こういった社会人としての常識的なルールさえ守れば、心配されるデメリットは杞憂に終わるでしょう。

参考までに、当サイトでもおすすめしているファルマスタッフの公式からのQ&Aからの抜粋です。

転職エージェントの利用の仕方

実際に転職エージェントを利用するにあたって、どう言った手順を踏めばいいのでしょうか。

まずは登録

登録は簡単ですが以下の項目は事前に準備しておくとスムーズです。もちろん後から変更可能ですので必要以上に神経質になる必要はありません。

転職エージェントに登録する際の必要事項
  • 氏名、年齢(当たり前ですね)
  • 住所(郵送物を受け取ります)
  • 電話(電話でのやりとりは必ずどこかで必要になります)
  • メールアドレス(会社貸与のものは不可)
  • 認定薬剤師の有無
  • 希望の雇用形態(□正社員 □パート・アルバイト □派遣)
  • 希望の業態(□調剤薬局 □病院 □ドラッグストア □企業)

登録から転職までの流れ

転職エージェントに登録後の流れはおおよそ以下の通りになります。

転職エージェント利用の流れ
  1. 登録フォームに入力(1〜2営業日以内に連絡があります)
  2. 希望条件を伝える
  3. 希望に沿った求人を受け取る
  4. 気になる求人に応募・面接
  5. 内定・入職

登録から転職成功までの流れの中にも細かなコツやテクニックがあるので、次の段落で順に解説していきます。

転職エージェント利用時の注意点

登録から転職成功までの流れに沿って、細かなポイントやテクニックについて解説していきます。

手順通り進めていくことで、転職成功の確率を高めることができます。

登録フォームに入力(1〜2営業日以内に連絡があります)

登録フォーム入力後の連絡は極力すぐに対応しましょう。

留守電やメールでの通知であれば気がついたらすぐに返信が基本です。

こういったレスポンスの速さは転職活動の熱意という数値化できない情報として担当者に伝わります。

担当者としては複数のクライアントの対応を同時進行していますので、当然レスポンスの遅い方よりも、熱意のある求職者を優先させてしまうことはあり得ます。

また複数の転職エージェントに登録することも成功確率を高めることにつながります。

転職に成功(給与アップできた)した薬剤師は平均すると5.2社に登録していたというデータもあります。

あまりたくさんの会社に一度に登録しても混乱するので、少なくとも3社程度は登録しておいて、3社とも相性が悪いと感じたら他の会社に登録で良いかと思います。

登録フォーム入力後の注意点

  • 電話やメール連絡への返信は気がついたらすぐに行う。
  • 登録エージェントは多すぎても少なすぎてもダメ、まずは3社程度登録して、どこも相性が悪ければ他の会社も考える。

希望条件を伝える

担当のエージェントが決まったら、自分の希望条件を伝えるのですが、この段階でもポイントがあります。

希望する項目は挙げだすとどんどん出てくるのですが、全ての希望を満たす企業はそもそも存在しません。

ここで重要なポイントは、譲れない条件を1〜3つほど絞って明確に言語化しておくことです。

さらに転職成功の確率を高めるには、妥協できる条件も明確に言語化しておくと、担当エージェントが給与交渉する上で武器となります。

自分の希望する条件や妥協できる条件の言語化の仕方は以下の記事で深堀していますのでご参考ください。

希望に沿った求人を受け取る

担当者に希望の条件を伝えた後は、担当者に求人案件を整理してもらい、自分の条件に合致するもの、もしくは条件の近いものを紹介してもらいます。

この段階でのポイントはとにかく焦らないことです。

タイミングによっては条件の良い求人が出てくるまで2〜3ヶ月待つこともザラにあります

例えばエリアマネージャー案件だったり、薬局長案件、調剤薬局の立ち上げ案件などのレア求人を狙っている場合は数ヶ月は待つ気持ちで転職活動に臨みましょう。

  • 求人を受け取る段階でのポイントはとにかく焦らない。
  • 特にレア求人を求める場合は最初から数ヶ月かける気持ちで臨むこと。
  • 焦って決めるとミスマッチが起きてしまう。

気になる求人に応募・面接

自分の条件に合致する、もしくは近い求人に出会えたら、いよいよ応募して面接へと臨みます。

転職活動で一番緊張し気合いが入るステップかもしれません。

ここでのポイントは自分の価値を自分で決めて低く見積もらないことです。

転職活動に慣れていない場合は感覚が掴めないかもしれませんが、あなたの価値を決めるのは採用担当者です。

求められる能力は現場スキルの高さだけではありません

コミュニケーション力や勤務できる地域、勤務可能な時間帯、保有している資格、清潔感、面接での会話の流れなど、採用担当者が求めることは様々です。

例えば現場経験にブランクがあるからといって、自分を低く見積もるのはまだ早いです。

以下の3つの記事では、私が採用担当者をしていた経験から、どんな人を採用決定してきたのかを深掘りしていますので、ご参考ください。

自分の価値を自分で決めて低く見積もらない。

採用担当者が重要視するのは現場スキルだけとは限らない。

目的別、おすすめ転職サイト

転職エージェントに登録してから転職までの流れと、各段階での注意点についてまとめてきました。

では実際にどんな転職エージェントと会社に登録したらいいのでしょうか。

実はどの会社に登録するかも大事なポイントですので、目的別に分けて解説していきます。

転職会社によって、それぞれ得意な分野と不得意な分野があるのですが、法律上の縛りで限定して求人の広告を出すことができません。

例えば女性だけに限定したり、20代だけに限定して広告を打つことができないルールになっているのです。

また転職業界は法改正もあり、新規参入がしやすい状況となっています。

そのせいで転職コンサルを名乗る会社が乱立し、薬剤師に特化した転職コンサルを名乗る会社は大手から新興の会社まで含めると20社近くにも登ります。

このサイトではある程度規模感や実績のある会社への登録をお勧めしています。

理由の詳細に関しては別記事で深掘りしていますのでご参考ください。

調剤薬局

一番多いであろう、調剤薬局への転職を希望する場合のおすすめの登録先です。

この分野では全ての会社が取り扱い求人を持っています。

ではどこで差別化すべきかというと、ずばり求人登録者数です。

良い条件の求人は非公開ですが、なるべく良い人材を確保したいので登録者数が多い会社へ案件依頼が集まる傾向にあります。

もちろん好条件の求人は競争率も高まりますので、自分と相性の良い担当エージェントを見つけて、面接を突破し転職の成功を勝ち取りましょう。

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ドラッグストア

ドラッグストアへの転職を規模する場合は、形態が大きく分けて2種類あります。

いわゆる量販店・流通業としてのドラッグストアと、調剤薬局併設型の店舗展開をする企業です。

登録して担当者から連絡が来た段階で希望があれば伝えてもいいし、違いを詳しく教えてもらうのもいいでしょう。

ドラッグストアに強い転職エージェントを希望するのであれば、まずこの2社への登録がおすすめです。

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病院

病院薬剤師の求人は調剤薬局やドラッグストアに比べて、初期設定の年収が低い傾向にあります。

転職が成功するかどうかは、担当エージェントの交渉力に関わってくることが大きくなります。

複数の会社に登録すること、地方の案件にも強い会社を選ぶことが重要です。

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企業(卸、化粧品、健康食品メーカーなど)

企業案件はそもそもが求人数が少ないレア求人です。

地域を限定すると登録後すぐの紹介が難しいケースもあります。

私自身登録後、1ヶ月待ってやっと海外進出のための新規事業立ち上げの企業案件が1件出た経験があります。

年収に関しても調剤薬局ほどは出ないケースもあるため、いつまで待てるか、タイミングよく求人があるかなど、スキル以外の要素も重要となってきます。

ファルマスタッフ薬キャリジョブデポ薬剤師
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派遣・パート

派遣・パート薬剤師として勤務する場合は勤務できるエリアや時間の調整が重要になってきます。

同じ県内でも時期によって求人案件に違いがあるので、他の働き方よりも多くのサイトより情報を集めた方が転職成功の確率が高まる傾向にあるようです。

以下の2社で希望する条件が出なければ、他の企業への登録も積極的に検討してみてください。

コロナ渦の現在でも地域によっては時給3,000円以上を狙える求人が出ることがあります。

ファルマスタッフ薬キャリお仕事ラボ
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薬剤師の求人・転職なら「ファルマスタッフ」薬剤師転職の王道!エムスリーキャリア【薬剤師の派遣・転職 お仕事ラボ】

一人薬剤師

一人薬剤師の求人は通常よりも少しレア度の高い求人です。

しかしながら全く見かけない訳ではないので、時期やエリアにもよりますが2〜3ヶ月の転職活動期間を取れれば、出会える確率が高まります。

もちろん複数の会社に登録することで、多くの非公開求人にアクセスできるので以下の2社

にはまずは登録することをおすすめします。

余裕があれば他のサイトにも登録することで、さらに転職成功率を高められます。

ファルマスタッフ薬キャリお仕事ラボ
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薬剤師の求人・転職なら「ファルマスタッフ」薬剤師転職の王道!エムスリーキャリア【薬剤師の派遣・転職 お仕事ラボ】

高年収求人

高年収求人はレア求人となりますので、転職エージェントと交渉して非公開求人にアクセスする必要があります。

時期やエリアにもよりますが、900万円〜1000万円の求人を狙えます。

私自身、42歳の時に高年収求人を狙って転職を成功させました。

高年収求人は注意点もあって、求められるスキルや実績もかなりレベルが高くなってきます

また役職者として新しい会社に飛び込むため、既存のスタッフからの入職後のプレッシャーがきついこともあります。

個別指導を返還なしで乗り切る、エリアで100人程度の薬剤師や事務スタッフの管理監督を任される、複数店舗の施設基準認定を目指す、新規店舗や新規事業の立ち上げを任されるなどの業務を求められます。

経験が浅い場合は面接前の書類選考の時点で弾かれるケースもあるようです。

履歴書だけではなく職務経歴書などを作り込む必要も出てきます。

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薬剤師の求人・転職なら「ファルマスタッフ」薬剤師転職の王道!エムスリーキャリア

役職前提の求人

「一般薬剤師」「管理薬剤師」「エリアマネージャー」など役職を限定しての求人を求める場合も、通常より少しレア求人となります。

特に「管理薬剤師」や「エリアマネージャー」の求人は席が空かないことには募集自体がかからないので、現場でのスキル以外にもタイミングの要素も絡んできます。

時期やエリアにもよりますが、1〜3ヶ月の転職活動期間を設定するのがおすすめです。

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■対応勤務形態■
○正社員
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○派遣
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▲面談方法▲
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♪面接同行♪
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番外編、退職が難しい場合のノウハウ

最後に番外編です。

転職をするからには必ず乗り切らないといけないのが退職です。

優秀であればあるほど、引き止めがあると思います。(ないと悲しいですね)

実はこの退職もやり方を間違えると、転職活動がうまくいきません。

以下の記事を参考に円満退職を目指してください。

STEP6:退職手続、円満退職を目指す施作、必要書類から退職金までを解説薬剤師転職の流れを6つのステップに分けて、徹底解説。転職の基本手順の最後、「退職手続」についての解説です。必要書類をもれなく用意し、引継ぎも怠らず円満退職を目指そう。気になる退職金の額はいくらくらい?...

最後に。

あなたの転職が人生を好転させる実りあるものになりますように。

ABOUT ME
としき
四度の転職でやりがいも給与もどちらも諦めない選択をしてきました。大手チェーン薬局のエリアマネージャー として採用担当もしていた経験から、実際に現場で役立つ情報を発信していきます。