転職活動を始めた皆さんは、いざ履歴書を作成する段階になって、志望動機に悩むことがありませんか。
- 「志望動機が何も思いつかない」
- 「どんなことを書いたら採用担当者の目に止まるんだろう」
- 「辞めたい理由しか考えてなかった」
この記事ではそんな不安や悩みを解決すべく、採用担当者をしていた経験から採用しやすかった志望動機の例を紹介します。
- 志望動機が何も思いつかない人
- 考えた志望動機では面接突破が不安な人
- 好条件の面接をどうしても勝ち取りたい人
- 具体的な志望動機は、相手企業をよく調べてから記載する
- 一般的にはすばらしい動機や経歴でも企業の特色から外れたものだと採用に至らない場合がある
- ネガティブな理由(前職への不満)は印象がよくない。未来へ向けたポジティブな理由を記載しよう。
- 本当に何も思いつかない場合のキラーワードは「長く働ける企業だと感じたから」
志望先の企業の求める人材を担当エージェントとも確認してみます。
理由が難しければ「長く働ける企業だと感じたから」をベースに個性を出して行こうと思います。

転職希望先の特色を理解することが重要
結論です。
採用担当者に受け入れてもらえる志望動機を書くためには、希望する転職先の経営方針をしっかり理解する必要があります。
大きな企業であれば公式サイトなどから企業理念などある程度は推察するすることができますが、中小企業だと企業理念がお飾りになっており、現場レベルで求められる人材は実際には違うスキルや能力が求められることもあります。
この場合、求職者にとって一番頼れる存在は、キャリアコンサルタント会社の転職エージェントになることが多いです。
このサイトでもお勧めしている、複数の会社への登録で、自分と相性の良い担当者を見つけ、転職活動を成功の確率をたかめる必要があります。
素晴らしい動機でも企業特色から外れていては逆効果
一般的には素晴らしい志望動機でも、企業の特色から外れていては逆効果です。
在宅の分野で頑張りたいと考えていても、在宅に関しては消極的な企業もあります。
薬剤師として業務を続けながら自己研鑽を継続し能力を高めたいと考えていても、即戦力のみに重点を置いた求人もあります。
週6で勤務できる意欲を示しても、短時間での勤務を希望する人材を探している求人かもしれません。
求人の内容をよく吟味し、どんな人材が求められているかを理解した上で、自分のできることやこれまでの経験をアピールしなければ、転職を成功に導くことはできません。
企業の方針を理解しているだけで採用確率は高まる
できている方には当たり前かもしれませんが、面談の前にはどういった企業が、どういった人材を募集しているのかはしっかりと理解しておく必要があります。
自分のやりたい事やこれまでの経験を一方的にアピールするばかりでは、それまでの経歴がどんなに素晴らしくても逆効果になりかねません。
企業の方針を理解しないまま転職活動を進めるのはミスマッチになってきますので、避けなければなりません。
最終面談で企業方針を理解・共感し、その事業に対して自分の経験やスキルがどう活かせるかをアピールすることが重要です。
この採用確率を高めてくれる工程をスムーズにしてくれるのが優秀な担当エージェントの基準とも言えそうです。
希望転職先の特徴を理解した上で
転職希望先の特徴を理解するのが重要だと述べてきました。
例えば働きたい現場の診療科や規模の確認などは基本となってくるかと思います。その他、かかりつけ業務や在宅業務などは積極的なのか、学校薬剤師など特殊なスキルは求められないか、残業や出張の発生があるのであれば自分はどの程度受け入れられるのか、そういったことを最終面談前には担当エージェントと確認しておく必要があります。
これら基本的なことを踏まえたうえで、アピールの言い回しにも注意が必要です。
ネガティブなアプローチは逆効果
前職を貶めるようなアピールの仕方は逆効果の場合があります。
実際にハラスメントがあったりした場合でも、前職の悪いところの説明はほどほどに留めておくべきです。
辛い経験をしてきたことや、ひどい待遇だったことを誰かに聞いてもらいたくなる気持ちはわかりますが、その話は担当エージェントまでで留めておきましょう。
なぜか。
基本的には前職の酷かった状況は新たな職場の人にはどうすることも出来ないからです。たとえ法令違反があったとしても訴えるようなことはしません。
身もふたもない言い方になってしまいますが、前職がどんな環境であったかは採用担当者にとってはどうでもいい話なんです。
そもそもどんな企業でもすべてにおいて完璧な企業は存在しません。なにかできないことがあった時に不満ばかりいうスタッフが生産的な仕事ができそうでしょうか。
何かできないことがあった場合には、本来であれば原因を調査し、個人やチームで改善していくことがどんな組織でも求められます。
面接の内容が前職の不満ばかりになってしまうと、問題の調査や改善ができない人材との印象を与えかねません。
ポジティブな言い回しでアピールする
採用担当者にアピールする場合にはポジティブな印象を与えることが有効です。
例えば転職希望先がかかりつけ薬剤師の業務を推進していることが分かったとします。
今までの自分にかかりつけ薬剤師の経験がない場合にどういったアプローチで採用担当者に訴求するかで考えていきましょう。
ポイントはなぜ今まで実績が上がっていなかったかではなくて、転職後にどのように実績を上げていくかをポジティブにアピールしていくべきです。
具体的なアピール方法
では具体的にどんな言い回しで採用担当者にアピールをしていくかを考えていきましょう。
・今まではかかりつけ薬剤師の業務は実績がない
・転職希望先はかかりつけ薬剤師の業務を重要視しており意欲的なスタッフを探している
という前提条件とします。
印象の悪い記載例
印象の悪いアピールです。
「かかりつけ薬剤師の業務は制度の存在は知っていますが、同僚にも上司にも取り組んでいる人がいなかったので、自分もやっていませんでした。残業代が出ない会社だったので地域活動はやっていませんでした。これからは指示があれば取り組んでみます。」
なぜ印象が悪いかがポイントが二つあります。
・できなかった理由や原因は自分ではなく会社や上司など他者にあるとしている
・指示があればやるということは、指示がないことはやらないと受け止められかねない
これを好印象な記載例に変えてみると
これを印象がいいアピールに切り替えてみましょう
「かかりつけ薬剤師の業務への取り組みはこれから求められる薬剤師を考えるうえで必須だと考えています。算定に向けて認定薬剤師の取得を完了しました。
しかしながら地域活動への貢献やパーテーションの準備などハード面の準備に関して、管理者の了解が得られず、算定の実績には至りませんでした。
御社ではかかりつけ薬剤師の業務に積極的と伺いましたので、今現在は未経験ですが、出来ることからチャレンジさせていただきたいと考えています。」
ポイントがいくつかあります。
まずはできなかった事実は変わりませんが、算定に向けて出来たことと、出来なかったことの説明が明確です。
また基本的には労働が先でその後に報酬という、ビジネスの基本が理解できています。報酬が先で、何かに取り組むという姿勢はビジネスにおいて非常識です。
さらに転職の目的も明確です。かかりつけ薬剤師にチャレンジしたいが現職ではかなわないので転職したいんだなという気持ちが採用担当者に伝わります。
この求職者を採用すればwin-winの関係になれると思わせることができるわけです。
企業を研究し特徴を把握することが大事
転職活動において再用意至るまでの過程で、転職先の研究は重要です。
自分の能力やスキルだけをアピールすることは独りよがりです。
採用する側される側が、いかにwin-winになれるかを考えることが転職成功のカギです。この考え方を基準に志望動機を考えていきましょう。
一人で考えずに担当エージェントに添削してもらう
この志望動機を考える工程ですが、担当エージェントと密に調整し添削をしてもらうことをおすすめします。担当エージェントはこれまでに数々の転職活動に携わっているので、場数が全然違います。
この経験値の違いは、自分一人で考えた志望動機よりもかならず採用担当者の心に刺さるものになってきます。
より良い採用担当者に出会うためにも、当サイトでは複数のコンサルタント会社への登録を推奨しています。
どうしてもうまい志望動機がかけなかったときの記載例
考えて考えて、どうしても良い案が出なかった場合はどすればよいでしょうか。
こういう時にどんな転職先でもかならずwin-winになれる志望動機が存在します。
それは
「長く働ける職場だと感じたから」
です。
基本的には企業はコストと時間をかけて人材を育てていきます。育つ前に辞められたり、育ったと思ったとたんに辞められたりしたら損失が発生します。長く働いてほしいと考えています。
これはどんな企業にも当てはまる訴求点です。
そして「長く働ける職場だと感じた」は過去の経験によらず、どんな求職者でも当てはまる言葉です。
どうしても採用担当者に刺さるキラーワードが出てこない場合は、この言葉で採用を勝ち取りましょう。
最後に。
あなたの転職が人生を好転させるものになりますように。