薬剤師としてどのようにキャリアアップしていったら良いかというのは、現場で薬剤師をしていると時々考える機会があると思います。
- 「このまま今の職場にいて大丈夫だろうか」
- 「大学の同期は別の企業で役職について活躍している」
- 「日々の業務をこなすだけで知識の習得ができていない」
- 「新人として配属されたが業務を教えてくれる先輩がいない」
この記事ではそんな不安や悩みを解決すべく、私自身の経験も踏まえて薬剤師が転職でキャリアアップしていくことについて記事にしています。
・薬剤師としてどのようにキャリアアップしたら良いか分からない人
・将来に漠然とした不安がある人
・求められる薬剤師としてキャリアアップを実現したい人
・自分の将来のキャリアプランが見つからない人
転職を決断し実行することは勇気を伴うが、しっかりと情報を集めて転職活動を行えば後悔は少ない。
転職後に思うことは「転職を悩んでいた時間がもったいなかった」
悩んでいるだけでは生産性が上がらないことを実感しました。
まずは転職エージェントに登録して、どんな求人があるのかだけでも教えてもらいます!
- 現場の薬剤師として白衣を着て22年
- 保有資格歴|薬剤師免許/認定薬剤師/禁煙指導薬剤師/薬局実務実習指導薬剤師(調剤薬局)/健康サポート薬局研修終了済(調剤薬局)
- 過去の役職経験実績|管理薬剤師(調剤薬局)/エリアマネージャー(調剤薬局)/採用担当者(調剤薬局)/毒劇物取扱責任者(調剤薬局)/学校薬剤師/薬剤部長(病院)/医薬品取扱責任者(病院)/麻薬管理者(病院)

キャリア形成のために転職は有効な手段
四度の転職を経験した私ですが、最初から転職に対して前向きで積極的だったわけではありません。しかし現在では、ブラック企業への就職を含め、どの転職もして良かったと思っています。
転職のたびにキャリアを重ねられた自信につながっているからです。
現場によって学べるスキルは全く違う
そもそもですが全ての経験を積める職場は存在しません。仮に現段階で、今の職場にいれば自分の目標までの道筋が見えていると感じていたとしても、未来は完全には見通せないからです。
事故、病気、怪我、家族の事情、結婚、出産、のような不確定なライフイベントは勿論、自分自身の目標や夢が変わることは十分にあり得ることで対応できる方法を考えておくことは重要です。
そしてその変化に柔軟に対応できるキャリア形成の手段こそが転職だと考えるのです。
転職のチャンスは有限、失敗はかなり痛い
現在の職場で良好な関係を保てている方は転職の必要はないという意見を聞きます。
全くの同意です。しかし条件を加えると話が変わって来ます。
現職を続けていても目標とする薬剤師像への到達が困難な場合は転職を検討しても良いと考えています。小児科の門前薬局にいては、糖尿病の専門ライセンスを希望しても取得は難しくなるかもしれません。その場合は糖尿病を専門とする病院への転職がいちばんの近道です。漢方により治療を行わない病院で、専門的な漢方の勉強するのは回り道かもしれません、漢方に強い調剤薬局を調べて転職を希望するのがキャリア形成の近道です。
良好な人間関係は職場を離れても継続されることがよくあります。
私自身、現職で困った場面が発生した時に過去の職場の仲間にアドバイスを求めることがありますし、一緒に仕事をした医師と連絡することもあります。子供が体調を崩した時には仕事でご一緒した小児科医を今でも訪ねていきます。
本当に良好な人間関係は、たとえ職場が変わっても、むしろ環境が変わることでよりお互いが頼りなる存在となり、発展していくと考えています。
しかしながら薬剤師人生の中で、そう多くの転職ができるわけではありません。
一つ一つの現場でしっかりとキャリアを積み上げていくことを考えると、おそらく多くても3〜5回程度の転職回数となるはずです。
転職において一つの失敗の影響は思ったより大きな損失になる可能性を孕んでいます。
優秀な転職エージェントと出会えればそれは、自分の財産となります。
前向きな転職は自信になる
転職することは不安です。どんなにスキルがあろうが資格があろうが、人間関係という不確定要素があるし、同じ目的の業務でも現場によってやり方は千差万別だからです。
しかしながらその不安が大きいほど、乗り越えたときに自分の自信となって今後の人生に生かされます。自分のやって来たことが他でも通用するということは、本当に自信になります。
大事なことは目標を持って業務に取り組むこと。現在の職場で学べることはなんだろう、得られることはなんだろう。
人はついつい隣の芝が青く見えますが、例えブラックに近い企業でも必ず学べることがあるはずなので、まずはそこを確認しましょう。
もしいくら考えても今の職場で学ぶことが見当たらなかったら、そこであなたの貴重な人生の時間を浪費するのはもったいないです。転職を考えるタイミングなのかもしれません。

最後に。
あなたの転職が人生を好転させる実りあるものでありますように!