薬剤師コラム

一万人に一人の薬剤師になる方法

ねこちち

みなさんは1万人に一人の人材になれと言われたらどう思いますか。

  • そんなのなれるわけがない
  • 才能がある人しか無理でしょう
  • メンタル的な話ですか
  • 現実的じゃないな

そんなふうに思う人がほとんどではないかと思います。

しかしながら少し考え方を変えると、1万人に一人の能力は意外と手が届くものなのかもしれません。

今回はそんな話を記事にまとめました。

この記事を読んで欲しい薬剤師はこんな人

・薬剤師としての自分の価値を高めたい人

・計画的にキャリア形成したい人

・自分の強みを見つけたい、作りたい人

この記事に書かれている事

12年かけると誰でも1万人に一人の人材になれる。
その方法は100人に一人を2回達成すること。

薬剤師人生の中でキャリアを重ねなれるのは、多くても5回程度。
一回の転職はそれほど貴重なもの。
しっかり備えて失敗を回避しよう!

悩める人

1万人に一人の考え方がすごく刺さりました。
こう考えると自分にも何か達成できそうです。

まずは求められるスキルが何なのか、立ち止まって考えてみます。



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約12年で一万人に一人の薬剤師になれる!

この理論は2013年に発売されて、ロングセラーとなっている。『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』という本を私なりに噛み砕いた考え方です。

大変理に適った考え方で、薬剤師としてキャリア形成をする上ですごく有益だと感じています。

見出しにもある通り、一万人に一人のスキル価値のある人材になれれば、将来仕事を失うようなことにはならず、常に求められる人になれるはずです。それどころかその他大勢の人が平均的な報酬で働いている間に、同じ時間を使って特別な報酬を得ることが可能になるかも知れません。

その考え方を解説していきます。

どんな理論なのか

そもそもなぜ希少価値の高い人材を目指すのかというと、これからの変化の時代の中で必ず生き残るといった、生存競争における戦術です。その他大勢の中にいては、採用から漏れてしまえば、潰しがきかず職を失うことにも繋がるからです。

これからの未来は変化のスピードもますます速くなって来ており、薬剤師という国家ライセンスがあってもそれだけでは食べていけない時代が来てもおかしくはありません。

だからと言っていきなり一万人に一人の生き残れるスキルを得ようとしても、ゴールが遠すぎてどういった工程を辿ればいいかもわからないし、その他9999人よりも必ず優位に立つという戦略は現実的ではありません。

そこで10000という数字を分解して、100✖️100として捉えるのが、本書の主張です。

100人に一人のスキルというのは、平均的にはおおよそ1万時間を投じることで得られます。

例えばみなさんが薬剤師として現場に配属され、1日8時間で年に200日勤務したとすると、約6年で一万時間を達成することとなります。

私の肌感としても、新卒の薬剤師が6年目には一人で店舗の業務のほとんどを理解し、報酬を得られるプロを堂々と名乗れるというのは、納得できる感覚です。

ここから先、さらに同じ仕事を続けて一万人に一人の人材になろうと思ったら、かなり専門性を高めることが必要で、必要な時間は一万時間では足りないかも知れないし、そもそもそこまで到達できるかはかなりの疑問が残ります。

そこで100人に一人のスキルを身につけたら、次は別の分野で一万時間を費やし、スキルを掛け合わせるのです。

例えば、薬剤師として自信をもってプロと名乗れる100人に一人の人材になれたら、中国語を一万時間勉強する。最短で12年で一万人に一人の中国語が得意な薬剤師の完成です。

24歳で初めて社会に出たとすると、その時あなたは36歳。

インバウンド需要で中国の顧客相手にビジネス展開したい企業からすると、同世代の平均の倍の給料を出してもいいから採用したい!と思わせることが出来るわけです。

いきなり一万人に一人の人材を目指すのは難しい。
100人に一人の人材になることを2回掛け合わせて、希少価値を高めよう!

希少価値に加えて需要も必要

この掛け算は距離が離れたスキルであるほど希少価値は高まりますが、どんな分野でもいいわけではありません。そこに需要が必要です。未来の変化を見通す視野が必要です。

薬剤師が住宅に関する知識を得ても需要は少ないですが、経営の知識を得れば求められる希少な人材になりえます。

この組み合わせを見つけることが個性であり、あなたのキャリア形成の基盤となります。さらに上を目指すならもう一つのスキルを掛け合わせる、つまり100✖️100✖️100を達成できれば100万人に一人の人材です。こうなってくると業界内にとどまらず、国内中・世界中で話題となれるような超希少価値を持った人材になることが出来るかも知れません。

もう少し実感しやすいように実例を出しますと、オリンピックで金メダルを取るのは100万人に一人、ノーベル賞を取るのはさらにその上の1000万人に一人の人材だそうです。

もしこの記事を読んでいるあなたが20代であれば、残りの人生の時間は大きな武器です。絶対に無駄に過ごしてほしくないと思います。

薬剤師人生の中でキャリアを重ねなれるのは、多くても5回程度。
一回の転職はそれほど貴重なもの。
しっかり備えて失敗を回避しよう!

最後に。

あなたの転職が人生を好転させる実りあるものになりますように!

ABOUT ME
としき
四度の転職でやりがいも給与もどちらも諦めない選択をしてきました。大手チェーン薬局のエリアマネージャー として採用担当もしていた経験から、実際に現場で役立つ情報を発信していきます。