薬剤師コラム

辞めたい理由の多くは人間関係

ねこちち

みなさんは薬剤師として勤務する中で辞めたいと思うことはありますか。

私は30代前半くらいまではよくありました。攻撃的な人やマウントをとってくる人がどうしても苦手で、出勤すること自体憂鬱に感じていた時期もあります。

  • 上司や先輩との関係が悪い
  • 周りと比べると自分のスキルが劣る
  • 患者さんと良好な関係を築けない

考えてみると、うまくいかない理由の多くは人間関係にいきつくように思えます。

この記事ではそんな不安や悩みを解決すべく、薬局での人間関係についての記事をまとめています。

この記事を読んで欲しい薬剤師はこんな人

今現在、職場での人間関係に悩んでいる人

転職先でどんな人間関係のリスクがあるか知りたい人

この記事に書かれている事

薬局での悩みの多くは人間関係に集約される。

人間関係が悪い⇨即転職 とならないための考え方

悩める人

逃げの転職で悪い癖がつかないように、もう一度今の職場にいる意義を考え直してみます。



【2022年度対応版】薬剤師転職、成功へのロードマップみなさんは薬剤師として転職する場合、特に初めての転職をする場合にはいろいろな不安や悩みがありますよね。「何から始めれば良いかわからない」「新たな業務を覚えるのが不安」「自分の強みがわからない」「転職エージェントへの登録がめんどくさいこの記事ではそんな不安や悩みを解決すべく、転職成功へのロードマップとして記事をまとめています。...

人間関係の悪化のパターン

どんな職場でも多くの個性の集合体なのでうまくいくこともあれば、仲良くなれないなと思う人も出てきます。仕事で時間を共にしているので全ての人と友達関係になる必要はないのですが、分かっていても辛くなることだってあります!人間ですから。

人間関係の悪化にはどんなパターンがあるのでしょうか。

周りに対して攻撃的な人がいる

中途採用の薬剤師や経験の豊富な事務スタッフによく見られるパターンです。

自分の経験や知識を他者への攻撃やマウントに利用してくる人がいます。経験や知識に優れていること自体は大変素晴らしいのですが、それは正しくは患者さんや店舗の効率化、収益アップに生かされるべきものです。

兆候としては「昔は〜だった」「私が若い頃は〜」「過去の現場でのやり方は〜」などの話が多くなり、それが今現在の状況の改善に繋がらなければ要注意です。

例えばですが、その前職での経験が今現在の職場でどう活用出来るのかを確認してみましょう。生産的な話ができなければ、ただの昔話です。

上司や経営者との関係性

二つのパターンがよくみられます。

全くやる気の無い上司

過去の経験や実績にあぐらをかき、前時代的なやり方を惰性で続けたり、そもそも奥でパソコンいじってばかりでなんの役に立っているのかさっぱり分からないオジサンは時々出会います。また往々にしてそういった人が最前線で汗をかいて努力しているスタッフより報酬が高かったりすると、店舗の人間関係は悪くなりがちです。

利益追求に傾倒している経営者

お金を稼ぐこと・利益を出す事自体は資本主義の社会の中で尊い行為ではありますが、本質は人に喜んでもらう、人のためになるサービスを提供する事が先にあります。その結果として対価が発生するのが本来のビジネスです。しかしながら経営者として二流な場合はその本質が見えなくなることがあり、利益を出すことのみが目的となって、スタッフのやりがいや患者さんの利益を奪ってしまうケースがあります。現場で患者さんのために仕事をしているスタッフとの関係が悪くなるきっかけとなることがあります。

周りのスタッフと比べて自分のスキルが劣る

本当に劣っている場合もあれば、思い込みの場合もあります。

本当に自分のスキルが劣っている場合は、素直に周りのスタッフの助言を受け入れたり自己研鑽御努力がないと、業務内容に温度差ができて軋轢を生むきっかけになってしまいます。

また本当はスキルに差はないが、人間関係などで極度の緊張があると、本来の能力が発揮できないケースもあります。

どちらにしても業務量に差がついてしまい、人間関係の悪化につながる事があります。

色恋

嫌いといったネガティブな感情だけではなく、逆に好きの気持ちも度を超えると周りに悪影響を及ぼします。部署内での不倫関係や、上司と部下の恋愛は、他のスタッフへの余計な気遣いや心労、不平等感のきっかけとなり、人間関係を悪化させる場合があります。

患者さんとの関係

患者さんとの関係性がうまくいかないケースもあります。

これも相性と言って割り切れればいいのですが、心ない言葉に傷ついて自分に問題解決能力がないと思い込み、それがさらに萎縮につながりスキルが発揮できないといった悪循環に陥るケースがあります。

スタッフへ暴言を吐いたり、無理難題を押し付ける事例は実際にあります

調剤薬局・薬剤部は閉鎖空間で風通しが悪くなりがち

調剤薬局や病院の薬剤部は閉鎖的な空間で風通しが悪くなりがちです。一度悪くなった人間関係は当事者たちだけでは改善が難しいケースも多いです。

チェーン薬局であれば店舗異動などで対応出来るケースもありますが、誰が移動するかでまたもめたりもよくある話です。そもそも個人薬局ではその移動も叶わず、何年も辛い思いをするケースもあります。

人間関係悪化⇨即転職はNG

人間関係が悪いからすぐに転職、と言った方法はどうでしょうか。

心身を壊している場合を除き、すぐに転職するのは私個人としてはおすすめしません。いたずらに職歴を増やす事は自分のキャリア形成の将来性を失うことに繋がるからです。

慣れた採用担当者は職歴の間隔などから、転職癖のある人かどうかを見抜いてきます。

転職癖をつけないために大事な事

転職癖をつけないために大事な事は二つです。

現職に就いた目的を思い出す

現職に就いた明確な目的があればそれを思いだしてみましょう。今のまま仕事を続けて当初の目的は達成できそうでしょうか。頑張れば達成できそうであれば、最短で目標達成を目指しましょう。次の大きな一歩を踏み出す自信と原動力になります。逆に目標を絶対達成する事ができなくて人間関係も改善の兆しがなければ人生の浪費です。すぐに転職活動を始めましょう

職場内に味方がいるのかを確認する

できれば店舗外・部署外に味方を探しましょう。気持ちを聞いてくれる人、実際に改善に向けて動いてくれる人、大きな企業であれば本部の人事や相談室に頼るのも良いかもしれません。もし周りを見渡して本当に一人も心を開ける人や頼れる人、動いてくれる人がいなければ危険です。

いくら目標があっても心身の健康を失ってまでやるべき仕事はありません。

ハラスメントなどあるのであれば、悪質な場合は労基や弁護士が味方なってくれます。

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最後に。

あなたの転職が人生を好転させる実りあるものになりますように!

ABOUT ME
としき
四度の転職でやりがいも給与もどちらも諦めない選択をしてきました。大手チェーン薬局のエリアマネージャー として採用担当もしていた経験から、実際に現場で役立つ情報を発信していきます。