薬剤師コラム

邪道?退職代行サービスの活用

ねこちち

みなさんは薬剤師として転職を決断したのに、どうしても会社に言い出せないことはありますか。

  • 上司が厳しくとても言い出せる雰囲気ではない
  • ハラスメントでの退職で顔も合わせたくない
  • 退職代行という選択肢
  • 長く悩むなら時間の確保もできて有益、未払いの残業代や有給休暇の取得もできる

この記事ではそんな不安や悩みを解決すべく、退職代行サービスについて深掘りしていきます。

この記事を読んで欲しい薬剤師はこんな人
  • 退職は決めたがどうしても意思を伝えられない人
  • 同僚への申し訳ない気持ちから退職の申請ができない人
  • もう1日たりとも勤め先の人間と顔を合わせたくない人
この記事に書かれている事
  • 退職代行サービスってどんなサービス?
  • 退職代行の一般的な流れ
  • 各業者の比較
  • 意思表示がどうしても難しい場合に利用する
悩める人

退職の意向はできれば自分で伝えたいです。

どうしても自分で伝えることが難しい場合の知識として参考になりました。


この記事を書いた人

【2022年度対応版】薬剤師転職、成功へのロードマップみなさんは薬剤師として転職する場合、特に初めての転職をする場合にはいろいろな不安や悩みがありますよね。「何から始めれば良いかわからない」「新たな業務を覚えるのが不安」「自分の強みがわからない」「転職エージェントへの登録がめんどくさいこの記事ではそんな不安や悩みを解決すべく、転職成功へのロードマップとして記事をまとめています。...

退職代行サービスってどんなサービス?

 まずは結論から。

「辞めたい会社を辞められない」は本質的なことを話すとあなたの知識不足です。労働者はかなり手厚く守られており、2022年現在、退職の意思表示をしたら2週間でやめられる「権利」を有しています。

この辺は知識として持っているとの大前提で、それでも会社の上層部が怖い、同僚に迷惑をかけてしまう、もう1日たりとも勤め先の人間と顔も合わせたくない、そういったところまで追い詰められていたとしたら、退職代行サービスはかなり有益です。

「辞められない」を考える ねこちち みなさんは薬剤師として転職を決めたのに、会社になかなか退職の意向を伝えられなくて困った経験がありませんか。 「上司が怖...

退職代行とは文字通り、あなたに変わって退職の意思を会社に伝えてくれるサービスです。実はここは流して読むと誤解を受けてしまうのですが、退職に関する「交渉」ではなく「伝達」を代行する業者がほとんどです。

というのも金銭をもらって「交渉」をするといった行為は、弁護士にしかできない行為であり、弁護士ではない事業者は金銭をもらって、退職に関して「交渉」をする事はできません。

そしてこの辺りが、後述しますが転職代行サービスを利用するにあたって、業者選定のポイントとなってきます。実際に法律ギリギリのことをやっている業者が存在しています。

一般的な流れ

退職代行の一般的な流れはこうです。

  1. 業者選定、相談、見積もり作業
  2. 入金(2万円〜5万円程度、未払いの残業代請求や、有給申請などオプションもあり)
  3. 退職代行の実行(入金確認後、当日中に会社へ連絡する業者も多い)
  4. 退職完了(最短で会社への連絡後2週間)

1番のメリットは面倒な引き留めや同僚からの冷たい視線にさらされる事なく、場合によっては未払いの残業代や有給の取得ができる事です。

各業者の比較

ここも結論から申し上げると「退職代行SARABA」か「弁護士が運営する代職代行サービス」のどちらかを選ぶことになるかと思います。

というのも一般的な退職代行サービスは、弁護士法に触れてしまうため、退職に関して意思の伝達しかできません。交渉権が認められていないので、未払いの残業代の申請や有給の取得の申請に不利、もしくは法律的にグレーゾーンとなる業者が横行しています。

「退職代行SARABA」は少し特殊で運営元が労働組合も兼ねており、「団体交渉権」を行使できます

「弁護士が運営する代職代行サービス」は弁護士による交渉が可能ですが、費用は高めに設定されたり、成果報酬で費用の発生がある場合があります。

今回は弁護士の運営する「汐留パートナーズ」と、退職代行SARABAとで内容を比較してみます。

汐留パートナーズSARABA
費用54,000円24,000円(税込)
追加費用得られた金額の20%が成功報酬として追加なし
返金保証なし退職失敗したら全額返金
営業時間10:00~21:0024時間
即日対応可能可能
対象エリア全国全国
公式サイト汐留パートナーズSARABA

私だったら「退職代行SARABA」を選びますが、人によっては年収がかなり高額など動く金額が大きい場合は運営元が弁護士の方が確実性があるかもしれません。

意思表示がどうしても難しい場合に利用する

基本的には労働者である自分の権利はしっかりと勉強して、ハラスメント行為や違法な労働環境があった場合には毅然とした対応をする事が望ましいし、優良な企業であれば、自分の業務を後任にしっかりと引き継ぐ事が社会的には求められています。

しかしながら常識の通用しないブラック企業や、精神的に病んでしまった状態で、全てを冷静に対応する事が難しいという状況も理解できます。

知識としてこういった代行サービスがあることを知っておくのは、いつか役に立つ時が来るかもしれません

最後に。

あなたの転職が人生を好転させる実りあるものでありますように。

ABOUT ME
としき
四度の転職でやりがいも給与もどちらも諦めない選択をしてきました。大手チェーン薬局のエリアマネージャー として採用担当もしていた経験から、実際に現場で役立つ情報を発信していきます。